助けを求めるようにして伸ばした手を貴方は暖かく包み込んでくれるから
縋るようにして伸ばした手を貴方は優しく抱きしめてくれるから

「誰にもボスを染めさせたくないの」

大空は何にでも染まるというけれど どうか
真っ青のまま笑ってください
私はもう 霧の守護者ではないけれども

「貴方を守ります」
困ったように笑う貴方


いつからだろう
全てを隠すよう笑うようになったのは
いつからだろう
殺すのは簡単だというようになったのは

いつからだろう
貴方が泣かなくなったのは・・・・・??

『リングを捨てる これは 命令だ』

無表情で伝える命令
戸惑う守護者達
貴方は其処に何を込めた?

「ボスは変わらないのね・・」
「そう? 俺はもう・・・・・」

「ずっと真っ青の綺麗なままだわ」
見開いた目を
其処に隠された悲しみを慈しみを愛を
縋りたくなるような優しさで

誰も気づかなくて良い誰も口にしなければいい

「愛しているの ボス・・・ 貴方だけを」
そしてまるで私だけが
貴方を救えるように

「凪・・」
「私は凪じゃなくて ボスだけの・・髑髏よ?」

今度は貴方が伸ばした手を私が優しく包み込むから

そう其れが例え偽りだとしても
そう 其れが例え狂気だとしても

「どうか 私だけを愛して?」
私が伸ばした手を貴方は・・・・・・・・・


(皆知っているのよ?いつだって貴方が優しく綺麗なままだって)
ただ 口にするのが怖いだけ


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なんでだと思う?
意味が悪いんだよ 沢田綱吉君

「なんで・・」
疑問でしかなかった
ボンゴレへの恨み?そんなものではない
なら何故沢田綱吉 俺に関わった人物全てを 消す必要がある

「全部 君のせいだよ 沢田綱吉君」

山本武の父親が死んだのだって
同盟ファミリーが殺されるのだって
ただのクラスメイトが 苦しみながら死んだのだって

「全部君と関わったからだ」

「・・・なんで・・!!」
きょとんとした瞳に歪むように 綺麗に笑う口元

「僕を拒んだ君への罰だ・・・」

「お前は・・」
強くかみすぎて 口の中が血の味がした

「だから 思ったんだよ。」
白蘭は 攻撃をかわしながら 笑う
銃弾が 肩を貫通した

「君に関わった人物を一人一人消して
君に送りつけるんだ。」

どれほどの苦痛だっただろうか?
仲のいい友達やそんなに仲は良くなかったクラスメイトまで

そしてどんどん君を追い詰めて
最終的には一人になって
愛した人も慕った先輩も守ってきた守られてきた仲間も

「全部殺してあげる。」


そして狂って?
俺を憎んで?
俺だけを想って?


「最高の 相思相愛だと想わない?」

にこり、と笑う顔。
悪びれも何もない


「ねぇ 10年後の君は なんて言ったと想う?」
「そんなの 俺が知るはずが無い」

笑い声はとても耳障りだ
嗚呼 もういっそ

「貴方なんかの手には落ちない だって」

僕は君を愛しているだけなのに
ただ君を手に入れたいだけなのに


「・・・・当たり前じゃないか。」

まるで子供だ

「ねぇ綱吉君。 まだ遅くないよ?だって10年前のお友達はまだ生きているじゃないか。 10年後の君は死んでしまったけれども どう?」


「もう一度だけ言ってあげるよ。」


「僕のものになって?」
断る・・・と 言ったら?

「今度こそ全部消して其れを君の前でみせつけて
君が殺してと叫んでも泣いても何しても」

そのまま縛り付けて僕だけしか考えられなくしてあげる。

とんだ 狂気だ。

「はっ・・・・貴方なんかに俺の 仲間たちが負ける訳が無い。」

(嗚呼そうやって君は10年後も僕に同じ言葉をたたきつけるんだ)

END