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(1827)
「ねぇ、何度言ったら理解してくれるの?」 重なった唇に暖かな指先に触れるだけの頬に、心地よい柔らかさに目眩すら覚えるというのに… 「何度叫んだら伝わる?」 「愛してる、・・・綱吉。」
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「10代目…、」 この想いを伝えてしまったら貴方は怒るでしょうか、それともいつものように、少しだけ眉を下げて苦笑します?きっと後者であると、想像で俺も苦笑い。貴方が誰よりも強いことなんてずっと知っていたんです。あの日、貴方に出会い忠誠を誓った日から。それでも普段どこか頼りない貴方を、クラスの奴等は10代目の強さを知らないから貴方をバカにする。それでもきっとお優しいからそのような奴等の失礼な醜態すら許していたのでしょうけど、それでも…俺は少しだけ勘違いをしていたんです。10代目の右腕は俺でしかなくて、俺にはそのことにしか頭になく、小さなことで傷ついてしまう貴方を守れるような気がしていた。そして、俺にしか守れないと想っていた。だから山本や雲雀も芝生ヘッドも嫌いだし、本当は…彼が10代目の家庭教師だとしても…ずっと傍にいて、10代目に頼られて、誰よりも強いリボーンさんにも、貴方の傍を譲りたくなどなかった。愚かな話でしょう?結局、黒曜の奴が10代目を狙って来たときも、10代目を庇って受けた傷も俺は貴方を守れ嬉しかったのに、10代目は「御免」と涙を流すだけだった。(泣いて欲しくて守ったわけじゃないのに。)
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