ゆっくりと目を瞑る
涙は零れない(きっと)
声は届かない(確実に)
逢えた嬉しさと触れない寂しさが順々に交差する
何故今俺は此処にただ一人立っているのか
彼は今何を想っているのか
彼の優しい声と愛おしい表情(かお)
傍にはいない
頭から離れない
泣いてしまおうか(そしたらきっと楽になれる)
好きだと今すぐ叫ぼうか(そしたらきっとすっきりする)
頭を撫でてくれる手も、何言ってるんだと顔を赤らめてくれる彼も此処にはいないけど(
寂しさが残るだけ)
20年前の自分は無事だろうか
いやそんなのはどうでもいい
昔、俺に向かって彼は泣きそうな顔で
「御免な」
そう囁いた
彼は今此処にはいない
俺はただ一人今も
彼に逢える日をこうやって待っているだけ
それでも彼は俺に手を伸ばしてくれたのに
それを取らなかったのは自分なのに

嗚呼 寂しいなんて
きっと最高の我儘
「ガ・マ・ン…」
彼に逢えない日は枕が濡れてしまわぬよう
自分にさえ嘘をつこう
そしたらきっと…

明日は彼に逢えるって
「ツナ…愛してる」
今日も届かない囁き

(愚かだね 可哀想だね 切ないね 寂しいね


君に 逢いたい)