血まみれのあの子は

何を思っていた?

「ねぇ 骸さん ひちゅなを返して?」
静かに零れる言葉と 震えるように守るように強く握られた肩

「・・・ひ・・な?」

「貴方は 渡したら綱吉君を殺すつもりでしょう」
「骸、何いって・・」

高らかに響いた笑いは
鳴き声だったのか それとも雄たけびだったのか

「アハハハ 当たり前でしょう?
貴方だって ひちゅなの見てないところで 沢山殺したじゃない
そうでしょ?髑髏さんだって バジル君も 色々殺したじゃない。」

「・・・・・・」
「・・むく・・ろ・・」
耳を塞ぐように目を閉ざされるように 全ての出来事に蓋をされるように 骸は俺の目の前を耳を手で覆った
「貴方は 生き残るために?」

「馬鹿じゃない ひちゅなのためよ。」
繰り広げられる会話についていけない
ただ 電子音だけがけたたましいほどののこぎりの音が
耳を壊す


「ひちゅなを生かそうなんて 止めて。」
「・・・・
「このこは一人じゃ生きられないわ。生かしたいなんてとんだエゴに過ぎないの。」

「だから 殺すと・・・?」

「殺すんじゃない 救うのよ。それだけがこのコを幸せに出来る。」
「それこそとんだエゴだ。」

笑っているのか? 泣いているのか?

「仕方ないでしょう。だって可哀想じゃない 何もない大事な友人も愛した人も優しい先輩も可愛い恋人も素敵な後輩も誰も居ない世界に ひちゅなが残されるなんて。
だって 耐えられないでしょう?そうやって一人一人を死んでいくのを この子が知っていくなんて。」

銃声が鳴り響く。
目の前で倒れたのは・・・・・・・

 

 

 

どっち?