「消えてしまえばいい」
君を苦しめる全ても僕と君を繋ぎ止める全ても。
「消えてしまえばいいのに…」
僕と君以外の全てが
「…骸?」
「嗚呼…綱吉君。」
腕を伸ばせば君の首に触れ直ぐにでも殺すことなど容易なのに
「愛してます。」
困ったように笑う君すら愛しく、「愛してます。」何度叫んだって君はその意味すら理解しないのだろうけど
「君は僕に生かされているんです。」
「そうかもしれないね。」
最後に全て見透かしたように微笑むのは君で「愛してます。」
傍に居るのに届かない叫び。何処までも愚かしい感情。
「俺は骸さんのこと好きですよ。」
その言葉だけが僕と君を繋ぎ止める。
例へばそれが嘘だと知っていても。
例へばそれが僕に向けての感情じゃなくても。
例へばそれが違う形のものだとしても。
今日も君に生かされているのは僕。
(歪み歪めた愛の狂喜劇)
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死んでくれるか?俺のために。
そう言った彼にたった一言
『ええ。』
ゆっくりと微笑む。彼は涙した。
否定すれば 断ると冷たく言い放てばきっと諦められたのに。
そう言って
僕を殺すんでしょ?貴方のために。世界のために。
銃を渡す。
彼は泣きながら そんなもの要らないと叫ぶ。
そんなことをしてはいけない。
僕は世界から追放された厄介ものだ。
貴方が殺さなかったら 誰が僕を殺すんです?
もしかしたら明日には貴方のせいで世界は真っ赤に染まっているかもしれない。僕の手によって
どうしてと 涙する。どこまでも優しいですね。
『死ぬなら 貴方の手で。貴方の銃弾で』
狙うのは此処ですよ。彼の手を握り、銃口を額へと運ぶ。
顔を上げてボロボロと流す涙は真珠のように美しい。
どうか僕を終わらせて。
『最後にお願いです。 どうか・・笑って?』
そう言う僕に無理矢理笑顔を見せながら 引き金を一つ。
大きな音に昇る硝煙。涙する彼。
最後に映る世界は 美しく・・
さようなら。